2chオカルト板・怖い話・洒落怖怪談の厳選まとめ

2chのオカルト板・怖い話・洒落怖の怪談などをまとめたブログです。怖い話を厳選して掲載。閲覧注意。

2012/12/21(金) 02:00:00

この話は、僕が中学生だった頃、友人の家にとまりに言った時、聞いた話。

友人と僕が、怪談をしていると、友人の親父さんが入ってきて、

「お前たち幽霊の存在を信じてるのかい?俺も若い頃一度だけ不思議な体験をした事はあるよ」

と、話してくれました。

この話は以前、少し大げさに編集されてしまいましたが心霊関係の雑誌に投稿した事もある話そうだ。

親父さんはゆっくりとした口調で話をはじめた。

----------------
あれは、22才の頃のことだよ。

俺は高校生の頃陸上部に所属していて、
その頃の同級生と久し振りに集まってキャンプに行く事になった。

場所は、静岡県のあるキャンプ場。そこには電車とバスを使い、更にそのバスを降りてから1時間位掛けて歩く。

俺たちは3人で出発した。

バスを降りて、歩いてキャンプ場へ向かう途中、道の脇にまだ真新しい「花束」が供えられているのを見つけた。

多分、俺を含めたみんなが、その花束の置かれている意味を理解していたとは思うけど、はじめはみんな何も言わなかった。

そして、そこを通り過ぎようとした時、仲間の一人が、
「なあ、みんな、この花束・・・きっと最近、ここで、事故か何かで、亡くなったんだよな」
と言った。

みんな気にはなってたのか、キャンプのために持ってきたお菓子や果物をそこに供えて、合掌してから、キャンプ場へ向かったんだ。

キャンプ場に着くと、天候もあまりよくないせいか、自分達を含めて、3組だけだった。

河原にテントを張り、キャンプファイアーなどやりながら、昔話をしてるうちに、夜もふけてきた。

そしてそろそろ寝ようかとテントに入ると、雨が急に強く降って来たんだ。

しばらくすると、他の二組のテントも川が増水するのを懸念して、山すその方へテントを組み直していた。

俺たちも「こりゃ、増水してやばいな」といいながら、ほかの二組同様に山すそまでテントを移動したんだ。

テントを移動してから、再び寝ようとすると、雨が更に強くなり、雷もなってきた。

「ひどい雨だ」と思いながらもムリヤリ寝ようとした時、テントに何か、ぶつかる音が聞こえてくる、

「ボン、ボン」と・・・

それは、雨の音ではなく、石か何かを投げられてるような音だった。

「きっと、隣のテントのいたずらだな」と思い、
「いい加減にしろ!」と外に出ると、誰もいない・・・

一応隣のテントの中を覗いたものの、みんな熟睡していて、とても、いたずらをした気配もない。

もう一組も同様だった。

気を取り直しテントに戻り、寝ようとすると、

「ボンッ!ボンッ!」
と先程よりも更に、力強く、テントに何かをぶつけられている。

仲間の一人が、そっと、外を覗いた・・

「あっ!女だ!白いワンピースを着た女がこっちに向かって、何か投げてるぞ!」

と言ったから、捕まえてやろうと、とりあえず全員で外に出て、女を追いかけた。

女は、キャンプ場を飛び出して、行きに通ってきた道をバス停の方へ向かって逃げた。

俺達は、正直な話、相手が女だし、自分達は元陸上部という事もあって、すぐに捕まえる事が出来ると思っていた。
しかし、初め20メートル程しか離れていなかった距離が、ぐんぐん離されてしまう。

しかもこちらは、全速力で走ってるのに、女は時折、こちらを振り返る余裕すらある。

体力も限界に来て、俺達はみんな立ち止まった。

「一体なんなんだ、あの女は!」
「なんかあの女変だよ、いくらなんでも足が速すぎるし。この辺り、バス停まで降りないと民家もない・・・かといってキャンプ場の他の二組にいた女じゃないし」

そうだよな、とみんな不思議な気持ちでいると、雨がさらに強くなり雷もひどい。

テントに引き返そうとしてふと道脇を見ると「花束」が置いてあった・・・

そうキャンプ場に来る途中に合掌した場所だ。

「オイ、さっきの女、まさかこの花束の幽霊じゃないのか?行きに余計な事したからかな・・・黙って通り過ぎた方がよかったのかな」

「でも、俺達ただ、合掌して、お供えしただけだぜ」

モヤモヤした気持ちのまま、雨の中をキャンプ場へ戻った。

そしてキャンプ場へ着き、俺達が見たものは・・・

なんと、土砂崩れで跡形もなく潰れていたテントだった。

俺たちは急いでキャンプ場の公衆電話から警察に連絡をした。

警察が来るまでの間、俺たちの隣のテント2組も土砂に生き埋めになっていたので、
必死に助けようとしたが、土砂が積もっている高さは5メートルを超えていて、中々作業が進まない。

やがて警察が駆けつけ、地元の報道局も駆けつけてきた。

俺たちは、女の存在も含めて俺たちだけなぜ、助かったのかを話した。

しかし、後から報道されたのは、
「危機一髪、土砂が落ちてくる音に気がつき助かった」
と報じられていた。

地元の自衛隊の人達が来て、土砂の中から、隣のテントで寝ていた人の遺体を運び出す作業が行われている。

俺達は、ただボーっと見ていた。

「もし、あの時、このまま寝ていたら・・・」と思うと、とても怖くなった。

すると、自衛隊の人が
「おい、君たち。持ってきた備品とか、私物、この土砂だし、全部台無しだと思うけど、一応今から、土砂を除けるから、持って帰れる物は持って帰ってよ」と言われた。

正直、亡くなった人の事を考えたら、私物なんてどうでもよかった。

案の定、私物が次々出てきたが、どれもこれも、使い物にはならなかった。

そして、俺達のテントを張っていた場所から、奇妙なものが出てきた。

それは、数種類の果物だった。

そしてその果物を見て誰もが思った。

「これはあの時、お供えした果物だ!」

そして俺たちはキャンプ場を後にした。

バス停まで警察の人に車で乗せていってもらう事になった。
途中、花束の所で停めてもらった。

お菓子は残っていたが、やはり果物は一つも残ってなかった。

「きっと、この幽霊が、危険を知らせてくれたんだ。果物をテントに向かって投げてくれたんだ」

と、みんなでもう一度、合掌した。

車に戻り、警察官が話をしてくれた。

「確かにあの場所で、一週間ほど前、キャンプ帰りの女の子3人組が、事故で1人だけ亡くなってるよ。」

その女の子は、事故に遭った時、白いワンピースを着ていたという事だった。